トラス構造とは!?

設計施工の屋外広告士試験では、トラスに関する問題が出やすいです。

 

ですので、整理しておきましょう。

 

トラス構造とは!?

 

トラス構造とは3つの直線部材によって三角形を1つの

 

単位として構成された骨組みの事です。

 

部材と部材の接点が全てピン接合です。

 

ですのでトラス構造は軸方向力のみが生じ、

 

せん断力と曲げモーメントは生じません。

 

一般に材料は曲げよりも軸方向の変形に対する力が大きい為、

 

トラス構造は力学的に強い構造と言えます。

 

トラスの種類

 

キングポストタラス(新束小屋組)

 


山形の中央に垂直材である真束(しんつか)のあるトラス。

 

 

 

クィーンポストトラス(対束小屋組)


山形トラスで中央に2対の垂直材を持つトラス。

 

 

プラットトラス(平行弦トラス)


アメリカのプラットが発明したトラスで鉛直荷重を受けた時
短い束材が圧縮力、長い斜材が引張力を生じるトラス。

 

ハウトラス(平行弦トラス)


鉛直荷重を受けると斜材に圧縮力が生じるトラス。

 

 

トラスの特性

 

トラスにはおもしろい特性があります。
そして、この特性の部分が屋外広告士試験によくでる箇所でもあります。

 

3つの特性は、覚えておきましょう。

 

 

軸力がゼロになる!?

 

接点に集まる部材が2つで材軸線が一直線になく、この接点に

 

外力が生じない時は2つの部材の軸方向力はゼロとなります。

 

 

 

2つの軸力が等しくなる!?

 

接点に3つの部材が集まり、そのうち2つの部材の材軸線が一直線をなし、

 

かつ接点に外力が生じない時は、直線状の2つの軸力は同じになります。

 

そして3つ目の応力がゼロになります。

 

 

全部の軸力が等しくなる!?

 

4つの部材が集まり、2つづつ同一直線状にあり、

 

かつ外力が生じないときは一直線上にある部材の

 

軸方向力が等しくなります。

 



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