普通ボルトと高力ボルトの接合の違い
屋外広告士試験に毎年出題されるボルト接合についてです。
屋上広告士の試験で出て来るボルト接合は、
高力ボルトと中ボルトの接合方法の違いについて
頻繁に出題されます。
例えばこんな問題
【問1】 次の文章は適切か?
高力ボルトの許容応力は軸断面について算定するが、
普通ボルトの場合、ねじ部有効断面について
算定しなければならない。
どうでしょう?
適切な文章でしょうか?
【答え】この文章は正しいことを言っています。
普通ボルトの固定
普通ボルトの固定は下記のようになります。
図のように普通ボルトは、母材が引っ張られて、
ボルトの軸部と母材の接触面で固定します。
違う言い方をするとボルト直角方向の力を、
鋼板等とボルトの支圧面に生じる力により伝える接合方法が、
普通ボルトの固定方法です。
高力ボルトの接合
それに対して高力ボルトの接合は摩擦で固定します。
ボルトで締め付ける事によって、接触面に摩擦力が生じ、
ボルト直角方向の力を鋼板に伝え接合するのが
高力ボルト接合です。
この普通ボルトと高力ボルトの接合方法を、
しっかり覚えておきましょう。
ボルト接合のキーワード
普通ボルト=支圧接合
高力ボルト=摩擦接合
屋外広告士の試験では、逆に説明した文章が
試験に出て来ることがあります。
最後にもう一問
【問2】 下記の文章は適切でしょうか?
高力ボルト接合は、軸部のせん断、部材の支圧によって応力を
伝える接合方法ある。
さぁどうでしょう?
【答え】
適切じゃない
問2の説明分は普通ボルトの説明分です。
【スポンサーリンク】
関連ページ
- トラスについて
- 屋外広告士設計・施工編トラスの勉強について解説しています。
- アンカーボルトのせん断力の求め方
- 屋外広告士試験の試験対策サイトです。アンカーボルトのせん断力の求め方を解説しています。
- アンカーボルトの引張力の求め方
- アンカーボルトの引張力の求め方を解説しています。
- 細長比λ(ラムダ)について
- 屋外広告士試験に度々出題される細長比ラムダについて解説しています。
- 垂直応力の2つの式
- 垂直応力σをもとめる2つの式は屋外広告士試験の過去問に出題されていますので解説しておきます。
- 載荷速度と粗骨材について
- 屋外広告士試験に出るコンクリートの載荷速度と粗骨材について解説しています。
- N値と地耐力について
- N値と地耐力について、屋外広告士試験に出た問題を解説しています。
- つりあいの問題
- 屋外広告士試験の試験に出てくる棒とおもりを使ったつりあいの問題を解説しています。