N値と地耐力について
N値と地耐力について、屋外広告士試験に出題されることがあります。
それぞれの関係をしっかり理解しておきましょう。
N値とは
N値とは地盤の硬さを示す値です。
じゃぶじゃぶかカチンカチンの地盤かを数字で表した数値です。
63.5キロのハンマーを75センチの高さから落とし、
測定用のさし棒を30センチ打ち込むのに要する打撃数が
N値となります。
これを標準陥入試験といいます。
打撃数が多いのは地盤が固い事になります。
地耐力とは
地耐力とは地盤がもつ固有の強さを数値化したものです。
例えば岩盤は1uあたり1000キロニュートンで、
ローム層は1u当たり100キロニュートンと1/10程度です。
| 地 盤 | 許容支持力度 (KN/u) | N 値 | 
|---|---|---|
| 岩 石 | 1000 | 100以上 | 
| 砂 盤 | 500 | 50以上 | 
| 土 丹 盤 | 300 | 30以上 | 
| 礫 層 | 300 | 30以上 | 
| 砂質地盤 | 300 | 30以上 | 
| 粘土質地盤 | 200 | 20以上 | 
| 関東ローム | 100 | 5以上 | 
試験に出るN値と地耐力の関係
N値と地耐力の関係は屋外広告士試験に度々出てきます。
【問1】次の文章は適切か?
標準陥入試験によるN値が同じ場合、粘土質地盤より
砂質土地盤のほうが地耐力が小さい。
【解説】
いったい何を言ってるか…。
N値が同じであれば地耐力も同じそうに思えますが、
N値が同じ場合、粒径が大きいほど 地耐力は小さくなります。
因みに粒の大きさは・・・
粘土 < 砂 < れき(石)となります。
つまり粘土と砂では砂のほうが粒が大きいので
地耐力は小さくなるのです。
逆に同じ地耐力なら粒径が大きいほうが打撃数が多くなる為、
N値が大きくなります。
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