罰則のひっかけ問題に気を付けよ!
屋外広告法の罰則は第30条から第34条までに記載されています。
第30条から第33条までは登録試験期間制度に係る罰則で、
第34条が、実際屋外広告物条例に違反した時の罰則が記載されています。
屋外広告物法第34条引用
第3条から第5条まで及び第7条第1項の規定に基づく条例には、
罰金又は過料のみを科する規定を設けることができる。
この第34条で大事なのは罰金又は過料のところです。
屋外広告物法では、同一の罰則で罰金と過料を一緒に科する事は、
避けるべきという考え方です。
ですので、例えば、下記のようなひっかけ問題に気を付けましょう。
【問1】
都道府県は条例に違反した掲出物件を設置したものに対して、
懲役又は罰金を科する事ができる。
この文章で間違ってるのは、懲役ですよね。
【問2】
都道府県は条例に違反した掲出物件を設置したものに対して、
罰金と過料を同時に科する事ができる。
この文章で間違ってるのは同時ですよね。
※ 条例に違反したときの罰則は罰金か過料のどちらかが科せられる事を覚えておきましょう。
因みに、過料とは罰金と同じようにお金を払う制裁です。
ただし過料は刑罰ではありません。
比較的、軽い禁令をおかしたものに支払わせる金銭です。
屋外広告物法に基づく条例で規定されている過料の額は5万円以下です。
罰金の額は100万以下となっています。
【スポンサーリンク】
関連ページ
- 目的は丸暗記がおすすめ
- 屋外広告士試験対策基本中の基本、第一条の目的は丸暗記しましょう。
- 常時又は一定の期間って!?
- 屋外広告物の定義『常時又は一定の期間』について説明しています。
- 広告物を改造する時って!?
- 許可がおりてる広告物を改造など、変更する場合の対処の仕方が屋外広告物試験に出てきます。そのひっかけ問題の解説をしています。
- 禁止地域は覚えておこう!
- 屋外広告物条例ガイドライン(案)第3条の禁止地域について解説しています。
- 簡易除却について
- 簡易除却について解説しています。
- はり紙はすぐ除去できる!?
- 屋外広告物法第7条4項の簡易除却について、試験に出てくる『はり紙』の解説をしています。
- 景観行政団体と都道府県の関係
- 景観行政団体と都道府県の関係について試験問題についての解説をしています。
- 広告物を変更した時の対応って!?
- 屋外広告士試験に出てくる広告物を変更した時の対応について説明しています。
- 屋外広告業の登録
- 屋外広告業の登録絡み、屋外広告法第10条について解説しています。
- 屋外広告業者の義務 取り消しって!?
- 屋外広告業者の義務や登録の取消し及び営業の停止などについて解説しています。
- 適用除外11条1項
- 適用除外11条第1項、条例上、どこにでも掲載できる広告物について解説しています。
- 適用除外11条2項
- 屋外広告物の適用除外適用除外11条2項について解説しています。
- 適用除外対応表
- 屋外広告条例ガイドライン(案)第11条、適用除外対応表です。
- 適用除外は表で覚えよう!
- 屋外広告物ガイドライン(案)にある適用除外は表で整理して覚えましょう。
- 禁止広告物は考えて覚える!
- 屋外広告条例ガイドライン(案)第13条の禁止広告物について解説しています。
- 業務主任者の仕事とは
- 屋外広告業者が営業所ごとにおく業務主任者の仕事について解説しています。
- 認定市町村の権限とは
- 屋外広告士試験に出ててくる歴史まちづくり法の認定市町村の権限について解説しています。
- 景観法上の届け出が不要な行為とは!?
- 景観法上の届け出が必要な行為と不要な行為を記載しています。
- 景観計画の提案って屋外広告業者ができる!?
- 景観計画の提案について屋外広告士試験に出てきた問題を元に解説しています。
- 景観重要建造物と許可はセット!?
- 景観法における景観重要建造物のリフォームなどの時の所有者の手続きの仕方を解説しています。
- 景観地区と準景観地区の違い
- 都市計画法における景観地区と景観法における準景観地区の違いについて解説しています。
- 行政代執行法の解説
- 屋外広告士試験に出てくる行政代執行法の解説をしています。
- 代執行費用の徴収
- 行政代執行を行い、義務者から費用を徴収する時の方法など屋外広告士試験に出てきた過去問を解説しています。
- 防火措置について
- 建築基準法第66条看板等の防火措置について解説しています。
- 建築基準法の定期点検について
- 建築基準法の定期点検について解説しています。 屋外広告条例の定期点検との関係なども解説しています。
- 建築基準法絡みで良く出る試験問題
- 建築基準法内で屋外広告士試験によくでる問題の解説をしています。